飼い主さんの代わりにお伊勢参りをした「おかげ犬」と日本人のお話

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野菊さんによる写真ACからの写真 ※おかげ犬ではありません

こんにちは、わさびです。


皆さんは「おかげ犬」ってご存知ですか?


おかげ犬は、江戸時代にブームになった「お伊勢参り」関わるとても賢くて元気なワンちゃん達の事なんですが…、

 

このお話が現在の日本とはまるで違うので、今日はこのおかげ犬について取り上げてみたいと思います。

おかげ犬とは

江戸時代、参勤交代などの影響により、東海道、中山道、日光道中、奥州道中、甲州道中の幕府直轄の5街道に加えて、脇街道と呼ばれる様々な街道や宿屋などが整備されました。


すると、これに伴って庶民も(気軽に)旅行を楽しむ事ができるようになりました。


当時の日本人の旅行先はもちろん天照大御神が祀られている


伊勢神宮。(*'▽'*)


江戸時代の人々にとって、伊勢神宮は一生に一度は行ってみたい場所だったようです。


という事で、元気な人達は、たとえ往復で数十日かかろうとも張り切って伊勢神宮にお参りに出かけました。


が、当然、当時は電車もバスもありません。


身体の弱い人達などは、お参りに行きたくても行く事ができずに我慢するしかありませんでした。


しかし


そんな事で挫ける江戸時代の人々ではありません。


お参りに行けないのなら飼い犬に行って貰えばいいじゃない。(byアントワネット)


という訳で、何処から始まったのかは不明ですが、身体の悪い飼い主さんの代わりに犬がお参りに行くという面白い現象があちらこちらで発生します。


この飼い主の代わりにお伊勢参りをした犬の事を「おかげ犬」と言います。

おかげ犬を助ける人々

おかげ犬は犬なので、道中では当然、人々の助けが必要になります。


そこで、まず飼い主さんが住所、氏名など必要な事を明記の上、お金と一緒に飼い犬の首に縄で括り付けて送り出します。


飼い主さん
「伊勢神宮までお参り行くやで。」

「嘘やろ?(・∀・;)」


飼い主に送り出されたおかげ犬はひとり伊勢神宮へと向かいました。


すると、首の縄が目印になって

通行人A
「お伊勢さんこっちやで。(笑)」

「すまぬ。」

通行人B
「偉いね、おやつあげるわ。」

「わーい。ありがとう♪ (*´꒳ `*)"」


と、見ず知らずの人達が途中まで一緒に歩いてくれたり餌をくれたりしたそうです。


中には、飼い主の代わりにお伊勢参りをするなんて素晴らしい犬だという事で、餌代を取らなかったり袋にお金を足してあげる人までいたそうです。


そんな優しい人達が支えてくれたおかげで、多くのおかげ犬は無事に伊勢神宮にお参りをして、再び家まで戻る事ができました。

私見

なんとも穏やかな光景ですが、こんな日常が江戸時代の日本にはあったんですね。(笑)


そして私は思う。


羨ましいなぁ…。(´-`)


ありきたりの表現ですが、今の日本人が忘れてしまっている余裕のようなものを感じますよね。


江戸時代、確かに今ほど便利でも裕福でもなかったはずです。


が、私は江戸時代を生きていた人々に完全敗北してしまいました。


そして、現代の日本を少しだけ憂います…。


今の日本人はちゃんと幸せなのだろうか? と。